2025年8月20日 お役立ち情報

【トラブル事例も掲載した資料公開中】施設予約システム更新時の致命的ミスを防ぐには?

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施設予約システムの更新において、重要かつ慎重な対応が求められるのが「データ移行」です。利用者データや予約データの移行ミスは、施設運営に重大な支障をきたす可能性があることを以前のコラムでお伝えしました。
本コラムでは、データ移行を成功に導くための重要なポイントと、具体的なアプローチ方法について解説します。

【トラブル事例も掲載した資料公開中】施設予約システム更新時の致命的ミスを防ぐには?

1. 施設予約システムにおけるデータ移行とは

施設予約システムのデータ移行は、主に「利用者データ」「予約データ」「休館・保守のコマ抑えデータ」の3種類が対象となります。

特に予約データには、申請者情報、申請明細情報、料金情報、設備予約情報、収納・還付情報など、複数の要素が含まれており、これらを漏れなく正確に移行することが求められます。

データ移行プロセスは「データの抽出」「データの変換」「データの投入」という3つのフェーズで構成されており、各フェーズにおいて抜け漏れなく正確に作業を実施できるか否かが、移行の成否を左右します。

なお、施設の名称や料金などの基本的な設定情報は、マスタ情報として別途設定を行うことが一般的です。

2. データ移行における作業分担パターンとその特徴

データ移行の作業分担には、主に以下4つのパターンが存在します。

① 現行システム業者が抽出、新システム業者が変換・投入を行う
② 職員が抽出、新システム業者が変換・投入を行う
③ 現行システム業者が抽出、職員が変換、新システム業者が投入を行う
④ 職員が抽出・変換を行い、新システム業者が投入のみを行う

このうちどのパターンを選択するかは、現行システム業者との契約条件、職員の業務負荷、新システム導入の予算規模などを総合的に判断する必要があります。

特に、職員が抽出作業や変換作業を担当する場合は、データ抽出の制限事項や変換作業の複雑さを事前に十分確認することが重要です。

3. データ移行における主要なリスクと対策

データ移行における主要なリスクとして、データの抜け漏れや重複、コード値の誤変換、予約のダブルブッキング、収納情報の欠落などが挙げられます。

特に深刻な事例として、予約済のコマが空き状態で公開されてしまい、ダブルブッキングが発生するケースや、領収済の予約に対して再請求が発生するケースなどが報告されています。

これらのリスクを回避するためには、移行における役割分担やスケジュールを明確化するための綿密な計画立案、データのマッピング定義を含めた正確な設計、移行後のデータ検証プロセスの確立が不可欠です。

また、移行作業中のシステム停止期間を最小限に抑えるための工夫も必要です。

4. システム業者選定における重要な評価ポイント

施設予約システムの業者は、「コスト抑制重視型」と「職員負担軽減重視型」の二極化傾向にあります。

「コスト抑制重視型」は標準パッケージを改修なしでお使いいただくことを前提とし、導入プロセスにおける作業分担をお客様側に寄せることで低コストを実現します。

一方「職員負担軽減重視型」は、お客様のご要望を傾聴して最小限のカスタマイズは実施し、導入プロセスにおける作業分担を業者側に寄せることで職員の負担軽減を実現します。

システム選定に際しては、導入コストだけでなく、データ移行時の作業分担、移行実績、サポート体制などを総合的に評価することが重要です。

5. 成功するデータ移行のための具体的なアプローチ

データ移行を成功に導くためには、以下の3つのポイントに注力する必要があります。

①移行対象データの完全な網羅

利用者データに対する付加情報(料金設定や利用可能施設など)、予約データに対する付加情報(料金情報、設備予約情報、収納・還付情報など)を含めて、移行が必要なデータを漏れなく特定し、定義します。

②データ抽出条件の明確化

抽出対象期間などのデータ抽出条件を誤ると、データの抜け漏れや重複が発生する可能性があります。

③変換ルールの厳密な定義

新旧システム間でのデータ項目の差異や、コード体系の違いを正確に把握し、適切な変換ルールを設定する必要があります。

これらのポイントに注力し、データ移行作業を確実に実施するためには、データベース及び施設予約業務に関する専門知識と、データ移行や施設予約業務のプロとしての経験が不可欠です。

6. YECが提供する安心のデータ移行

株式会社ワイイーシーソリューションズは、データの変換・投入を一貫して対応し、高品質なデータ移行を実現します。現行システムからのデータ抽出を現行業者・職員どちらで実施されたケースにも柔軟に対応可能です。

また、豊富な移行実績を活かし、様々なシステムからのデータ移行に対応できる技術力と経験を有しています。当社は施設予約システムに特化した約40年のノウハウにより、予約データ特有の複雑なデータ構造を解析した上での最適な移行方式を提案します。

さらに、移行後のシステム運用まで見据えた総合的なサポート体制により、お客様の業務に最適化されたスムーズな移行を実現します。

施設予約システムの更新をご検討中の方、またシステムのデータ移行について気になる点があれば、お気軽に当社までご相談ください。

今回、システム更新をご検討されている方向けに、施設予約システムのデータ移行に関するお役立ち資料をご用意しました。

データ移行フェーズごとの留意点施設予約システムにおけるデータ移行トラブルの事例なども詳しく記載していますので、是非以下フォームから無料ダウンロードの上、ご覧ください。

\ 施設予約システムのデータ移行についてのお役立ち資料はこちら /

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