神奈川芸術文化財団様インタビュー

神奈川芸術文化財団

公益財団法人神奈川芸術文化財団 本部経営企画課 課長 味田健一氏と神奈川芸術劇場 劇場運営課 岡島裕紀氏にワイイーシーソリューションズ(以下Yec)の、「仮想化ホスティングサービス」の導入経緯や効果について詳しく伺いました。

(神奈川芸術文化財団について)

公益財団法人神奈川芸術文化財団は、芸術文化の創造と普及を県立文化施設の運営と一体的に行うことにより、多くの神奈川県民の皆様に、身近で質の高い芸術鑑賞の機会を提供するとともに、神奈川から新たな芸術文化を創造・発信することを目的として1993年10月に設立されました。
年間を通じて、主催・共催・提携事業として国内外の優れた舞台芸術・美術展を企画、実施するとともに、身近に舞台芸術を体験していただくような芸術文化に関する講座・講演等の鑑賞普及事業をおこなっています。
また、神奈川県民ホール・KAAT神奈川芸術劇場、神奈川県立音楽堂を指定管理者として管理運営し、豊かな芸術環境を提供しています。
さらに、県域の文化情報を提供するための情報誌「神奈川芸術プレス」の編集・発行をおこなうほか、アートマネジメントに携わる人材のインターンシップやワークショップ等の人材育成事業を実施しています。
詳しくはこちら(外部サイトに移動します)

もくじ

  1. 「仮想化ホスティングサービス」の活用概況
  2. 「仮想化ホスティングサービス」導入の課題と背景
  3. 「仮想化ホスティングサービス」導入における選定要件
  4. 選定委員会による比較検討
  5. 選択事由:「安全性への姿勢」、「立地」、「価格」
  6. 導入したサービス及びYecへの評価
  7. コア業務の効率化
  8. 先輩ユーザーからのアドバイス
  9. ワイイーシーソリューションズへの今後の期待

「仮想化ホスティングサービス」の活用概況

現在、貴財団ではYecの「仮想化ホスティングサービス」をどのように活用しているかお聞かせください。

弊財団では、情報システム部門の負荷を軽減するために、Yecのセキュアで安定したサーバ環境と関連する支援サービスを活用しています。
サーバのディスク容量については、過去の状況とサービスの利用期間をもとに設計したのですが、想定をはるかに超えるスピードでディスク使用量が増えていきました。Yecには、その点も対応してもらえたため、安心して利用しています。

「仮想化ホスティングサービス」導入の課題と背景

「仮想化ホスティングサービス」を導入する前の課題と背景についてお聞かせください。
【課題1:安定稼働と安全な管理】
導入前は、サーバ類を神奈川県民ホールに設置していました。同ホールでは建物の電気設備の点検等に伴う全館停電が定期的にあり、運用面での対応が課題でした。加えて、近い将来計画されている設備更新時に停電があり、その対策が求められていました。また、データ等の管理についても安全な方法を模索していました。
【課題2:ストレージ容量】
データ量の増加によりディスク容量が不足してきたため、対策を取らなければならない状況でした。また、データ量増加によりバックアップやリカバリーに時間を要するようになっていました。
【課題その3:コスト】
安定・安全稼働の実現への改善やディスク増設等、課題を解消するために掛かるコスト増への対応も課題でした。円滑な業務遂行のためには、導入後も増設等をする必要があります。イニシャルコストだけでなく、ランニングコストの増加も負担になっていました。 これらの課題とともに、システムの再構築、業務負荷の軽減、BCPを検討し始めたのが、仮想化ホスティングサービス導入のきっかけです。

「仮想化ホスティングサービス」導入における調達範囲・選定要件

「仮想化ホスティングサービス」導入の選定要件についてお聞かせください。

弊財団がサーバのサービス利用、インターネット・イントラネットシステムのリプレイスにおいて、要件としたのは大まかには以下のようになります。

1)調達範囲
  • ・弊財団の3つの事業所及びデータセンターのインターネット・イントラネットのネットワークの新規構築 ・新機能の導入(IT資産管理システム、データ授受システム、グループウェアの入替え)
  • ・旧インターネット・イントラネットからの移行
  • ・旧システムから新システムへのデータ移行
2)導入移行要件

機器及びソフトウェアの調達、ネットワーク手配及び機器の搬入据付、システム構築、サーバ機能及びデータの移行、システム切替など行うにあたり、業務の影響を最小限にすること。

3)機能要件

旧システムと同様の機能を含み、さらに拡張性・操作性・セキュリティを向上できること。

4)機器要件及びストレージデータ容量

旧システムと同程度以上の性能で旧サーバ機能を実現できること、データの物理的な格納場所は日本国内とすること、新機能が安定的に動作するスペックが確保されていること。ストレージのデータ容量は1.1TB程度とし、将来的に2TB程度まで拡張できること。

5)規模・性能要件

100名程度の利用者が、各自の端末からシステムを利用可能とし、ネットワーク、サーバ機能共に旧環境と同程度以上の実行速度で動作すること。

6)信頼性等要件

ネットワーク及びストレージの年間の稼働率は99.9%以上とし、ネットワークの回線速度、サーバのストレージデータ容量は将来的に拡張可能なものであること。

これらの要件を満たした上で複数の企業の提案を慎重に比較検討しました。

審査会による比較検討

業者選定基準についてお聞かせください。

弊財団は、基本財産の全額を神奈川県が出捐する県主導第三セクターです。法人運営においては多額の税金が使われていることから、経営のさまざまな面で公平性・透明性の確保に配慮することが求められています。今回の業者選定は、「プロポーザル方式」といって、弊財団が示す仕様に基づき、業務等の実施方法、見積額等を記載した提案書の提出を招請し、提案書を提出した法人のうち、業務等の見積額が予定価格の制限の範囲内であって、最も評価が高いと認められる提案書を提出した法人を契約の相手方として決定する方法をとっています。

業務実施要件、提案書の評価基準の作成に当たっては、外部の専門家から意見を聴取しました。提案書の審査は、複数の外部委員(弊財団が選定した第三者の専門家)と内部委員(弊財団の管理職)から構成される審査会を設置し、提案審査及びヒアリングを実施しました。

その結果、最も評価が高いと認められる提案書を提出したYecを契約の相手方として決定しました。

選定理由:「安全性への姿勢」、「価格」

Yecは他社と比べ高い評価だったとのことですが、その理由についてお聞かせください。

Yecの提案が、他社に比べて優れていたポイントは《安全性への姿勢》、《価格》です。

では、順に伺います。《安全性への姿勢》の点についてお聞かせください。

提案の評価項目として、「想定リスク」がありました。業務において想定されるリスクが列挙されているか、想定リスクに明らかな漏れはないか、想定リスクへの適切な対応が明示されているか、が評価のポイントでした。
Yecの提案では想定リスクの一つとして、地震などの自然災害が挙げられていました。「システムの安定稼働、及び重要データの安全な取扱いが必須であるため、サービス提供基盤=データセンターには十分な災害対策が必要」であり、「安定した電源供給=安定したサービス」を実現しているとの説明がありました。
弊財団は神奈川県立の文化施設の運営を行っており、コンサートやミュージカルの観客として多くのお客様を迎えています。そのため日常的に災害発生時の対応に配慮しています。内部の審査員からはYecへの幅広い視点での想定リスクと対策について高い評価がありました。

《価格》についてお聞かせください。

どんなに機能面が素晴らしくても、多大な投資を必要とするのでは導入を実現できません。 サーバ機能を提案いただいた仮想化ホスティングのサービス利用型形態にすることにより、設備投資や機器のリース料・保守料など維持コストの削減につながるため、価格においても優れていると評価されました。

(※)詳細な場所については非公開

導入したサービス及びYecへの評価

導入から2年近く経過しましたが、利用してみての評価を教えてください。

所期の目的を達成でき、満足しています。主観になりますが、以下についても好印象を持っています。

通信環境 インターネット及び各施設間の接続回線には、多くの企業で利用実績がある回線を採用しているため、通信環境も安定しています。また、将来的に画像・音声データ等により回線負荷が増加しても、増速が簡易で可能である点も評価しています。
長年の実績 Yecとのお取り引きは、チケットの予約システムからなので約20年に渡ります。当時の担当者から、パッケージ製品のカスタマイズや導入後の問い合わせに、丁寧な対応でお世話になったと聞いています。長年に渡り、弊財団の業務が円滑になるよう支援していただき、信頼できる企業と評価しています。
柔軟な対応 サーバ環境の順調な稼働もさることながら、日頃対応していただいているYecの方々に感謝しています。例えば、我々の業務に支障が出そうになった時に、他社が納品した製品であっても、どのようにすれば障害の範囲が最小限に留められるのか考え、親身になって対応していただきました。杓子定規でサービスの範囲を細かく線引きするのではなく、困っていることがあれば相談にのってもらい弊財団のIT環境全般について柔軟に対応してくださるのは有難く感じています。
その他、システム担当職員の業務代行をしてもらえる、オーダーメイドBPOサービスも大変助かっています。

コア業務の効率化

好評のオーダーメイドBPOサービスについてお聞かせください。

導入以前は、弊財団で使用している機器等についての小さな不具合や細かな設定に関する疑問にも我々が対応していました。現在では、使用している各職員が直接Yecへ電話やメールで連絡をして、不具合の対応をしてもらえるため、我々が関わらなくても迅速に解決できています。
また、細かい運用上の設定変更(メールアドレスの変更・ユーザーの追加)等もお願いできるので、煩雑な作業の手間や負担が軽減され、コア業務の効率化にもなっています。

先輩ユーザーからのアドバイス

現在、サーバ環境、インターネット・イントラネット環境の刷新を検討している法人に「先輩ユーザー」としてアドバイスなどあればお聞かせください。

公的機関・民間企業等、業種や規模にかかわらず、サーバ類、インターネット・イントラネットの安全な運用管理は、ますます重要となってきています。そこで、サーバ類は自社に設置せず、データセンターを活用した、サービス利用をおすすめします。耐震設備や24時間365日の稼働の監視、専任スタッフの常駐など、自分たちでは難しいこともアウトソーシングすることにより可能になります。
予算計画や導入の要件が決まっていなくても、Yecへ相談することにより自分たちが抱えている課題や要件を整理できると思います。

ワイイーシーソリューションズへの今後の期待

最後に、ワイイーシーソリューションズへの今後の期待をお聞かせください。

この度の「仮想化ホスティングサービス+BPOサービス」の導入により、弊財団のシステム環境は大幅に強化されました。今後は、会計や勤怠管理システムの統合・館内のネットワーク整備を検討していきます。Yecには、これまでと同様、優れた提案とサービスを通しての支援を期待しています。これからも宜しくお願いします。

お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
(写真右から2人目:弊社の井上、左端:弊社の神馬)

※ 取材日時 2017年2月
※ 文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです。
※ 取材制作:カスタマワイズ
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