むつみ幼稚園様のICT化の取り組み
ICT化を進めてから1年弱ほど経ちましたが、現在ではバスキャッチが無いと困ると言われるほど、ほとんどの先生と保護者がバスキャッチを使いこなしています。
むつみ幼稚園のICT化についてお聞かせください。
私が赴任した2023年から、ICT化を本格的に進めました。
手始めに、預かり保育の出欠席を紙で提出させていた部分を解決するため、幼稚園の運営に合った園務管理システムを探しました。そこで、幼稚園でシェアが大きい「園支援システム+バスキャッチ」を導入しました。
現在は、園の業務(出欠席名簿、バスの名簿など)や保護者との連携部分(欠席連絡、メール、預かり保育の連絡など)でバスキャッチを少しずつ活用しています。
初めは、先生や保護者が困惑すると思い、バスキャッチの利用開始までに1ヶ月ほど移行期間を設けたことによって、手書きからデジタルの移行がスムーズに行えました。
また、最初から全ての機能を使うのではなく、一部の機能から使い始めて徐々に慣らしていきました。
現在では、ほとんどの先生と保護者がバスキャッチを使いこなしていて、共働きの保護者からは、スマートフォン(れんらくアプリ)で連絡ができなくなると困る、という声もいただくほどです。
通園バス置き去り事故が起きる前と起きた後の変化
保護者にも見える形でセキュリティを強化したことで、保護者に安心してもらえるようになり、保護者と園の距離が近くなりました。
まずは、むつみ幼稚園の安全対策の取り組みについてお聞かせください。
2023年に経営体制が変わるまでは、園としてセキュリティを強化していませんでした。保護者は不安を感じながらも、本園に対して安全対策の質は期待しておらず、駅近だからしょうがないと妥協されていました。私が赴任してからは入り口に防犯カメラやオートロックを設置するなど、保護者にも見える形でセキュリティを強化していった結果、保護者の評判が良くなりました。保護者に安心してもらえるようになったことで、保護者から園に対しての意見をいただけるようになり、以前より保護者との距離が近くなったと感じています。
ブザーだけでは不十分と感じていたため、園児の負担が少なく、確立性のあるシステムを探していました。
バスの安全対策の取り組みをお聞かせください
これまで、降ろし忘れはありませんでしたが、乗せ忘れは何度か起きていました。
通園バスの事故が起きてからバスの安全対策も強化しました。今までもバス乗降時に人数を確認することを行っていましたが、通園バスの事故後にバスキャッチを導入したことで、バスキャッチで乗降の登録を行い、目視とバスキャッチで二重チェックをするなど、安全対策を強化したことで乗せ忘れは減っていきました。
もちろん、ブザーの設置も義務化されたので、バスに設置し、万が一事故があった時のフローチャートを作成し、先生たちへ共有しました。また、毎月1回、園児達とともにバスに取り残された際のブザーの使い方などの訓練を行い、安全対策の強化を行いました。このようなことを行ったことで、先生たちの安全対策に関する意識がさらに高くなっていった状況がありました。
しかし、ブザーだけでは不十分と感じていたため、園児の負担が少なく、確立性のあるシステムを探していました。
園児にICカードをタッチしてもらうのは年齢的に難しいと思い、できるだけ園児が何もせず、園児の人数確認ができるものを探していたところ、びーこんうぉっちに出会いました。また、他社製品では工事費がかかりますが、びーこんうぉっちは価格も良心的に感じました。
また、バスキャッチの他に、新たにシステムを入れると運用が大変になると思い躊躇していましたが、びーこんうぉっちがバスキャッチと連携できると知り、導入しました。
先生と保護者からの評判
びーこんうぉっちは、操作や機能がシンプルなのでデジタルに自信がない人でも使いやすいと思います。
先生からの評判はいかがでしょうか?
びーこんうぉっちを導入する前、先生たちに話したところ、業務が増える心配や間違えてしまった時のプレッシャーなど、不安の声が多くありました。
その後、びーこんうぉっちの使い方の動画を見せたところ、先生たちでマニュアルを作成し始め、導入から1、2ヶ月ほどで使えるようになりました。
これまで先生たちからクレームはなく、工夫しながら活用しています。
びーこんうぉっちは、操作や機能がシンプルなのでデジタルに自信がない人でも使いやすいと思います。
また、びーこんうぉっちは、新たに機械を設置したり工事をする必要がなく、普段使っているスマートフォンを使えるので、先生たちも使いやすいと思います。
びーこんうぉっち導入後、保護者も園児の安全を意識するようになってきていると感じています。
保護者様からの評判はいかがでしょうか?
保護者もびーこんうぉっちの運用に慣れてきました。
保護者自らバス乗降のお知らせを確認するようになり、乗降のお知らせが届かない時は、保護者から園に連絡がくることもあります。びーこんうぉっち導入後、保護者も園児の安全を意識するようになってきていると感じています。
また、びーこんうぉっちで人数確認した情報は、バスキャッチのれんらくアプリに表示されるため、保護者はれんらくアプリだけを確認しています。保護者が複数のアプリを操作する必要がないので、保護者も負担に感じていないみたいです。
現在の運用について
ビーコンは園児のバッグに取り付けて、園のタブレットで見守りを行っています。
びーこんうぉっちアプリをご利用いただいている端末は何ですか?
びーこんうぉっちアプリは、以前から園で使用しているタブレット端末で利用しています。
ビーコンはどのように取り付けていますか?
ビーコンを衣服に付けると、洗濯時に取り外したまま忘れてしまったり、誤って洗濯してしまう可能性があると思い、当園では、カバンに取り付けています。カバンの金具に、キーホルダーと同じように取り付けています。
装着方法のご相談をよくいただくのですが、他にも案がありましたらお聞かせください。
名札に入れるのはいかがでしょうか?
やはり、常に園児が身につける物や使うものに装着するのが良いと思います。
ビーコンの充電は大丈夫でしょうか?
保護者にはたまに充電するようお伝えしていますので、ビーコンの充電切れは起こっていません。
びーこんうぉっちに対するご要望
電池残量のお知らせ機能があると、さらに便利になると思います。
びーこんうぉっちに対してのご要望をお聞かせください。
要望は2つあります。
1つ目は、バスモードを起動した時に選択するバスルートの表示についてです。
見守りを始める前に対象のバスルートを選択しますが、行きと帰りのバスルートが表示されてしまうので、朝に誤って帰りのバスルートを選択してしまったことがあります。
バスルートの表示方法を見直していただけると助かります。
※2023年11月のアップデートで改修済み
2つ目は電池残量の表示についてです。
現在は、バスモード起動中に電池残量わずかのマークが表示されますが、バスモードが終了後は確認できないので、バスを降車した頃には先生は忘れてしまいます。
そこで提案なのですが、保護者と管理者に通知が届くといいと思います。
管理者もしくは保護者に対して「充電が少なくなっています。黒い面を光に当てて、充電してください。」とお知らせが届くといいですね。
お知らせは、保護者に送るか先生だけに送るか、選べるようになっていると、なお便利です。