
棋士総会と将棋フェス
6月は大きなイベントが二つありました。
ひとつは「棋士総会」です。 これは年に一度、日本将棋連盟の会員(棋士・一部女流棋士)が一堂に会し、連盟の運営や制度、活動方針などについて報告や協議を行う会議で、今年は6月5日に行われました。
2005年に棋士になって以来、私は毎年欠かさず出席してきたのですが、今年は少し勝手が違いました。
というのも、昨年理事に就任し、今回は“参加する側”ではなく“運営する側”として臨んだからです。
言うならば、客席で見ていた人が急に舞台に上がるような感覚でしょうか。
……いや、少し大げさかもしれませんが(笑)。
もちろん事前の準備もありましたし、当日もなかなか緊張しました。どんな質問が飛んでくるのか、進行は大丈夫か、気になることはいろいろあります。総会自体は数時間にわたって行われたのですが、昨年までなら「まだあるのか」と少し長く感じていたものが、今年は本当にあっという間でした。立場が変わると、時間の流れまで変わるものですね。もともと人前に立つのはあまり得意ではないので、無事に終わったときはかなりホッとしました。打ち上げで飲んだビールは、たぶん普段の倍くらいおいしかったです(笑)。
もうひとつは、6月13日に開催された「将棋フェス2026」です。
新しい将棋会館になってから初めての一大イベントということもあり、会館をフル活用した、とてもにぎやかな一日になりました。まさに、将棋ファンと棋士であふれる、将棋づくしのお祭りだったと思います。
指定のトートバッグを購入していただくと、出会った棋士からバックにサインをもらえるという特典があり、私もたくさんサインをさせていただきました。イベントの場では、なかなかお互いに声をかけるタイミングが難しいこともありますが、サインのときには一言二言ながら会話もできて、たくさんの方と交流できたのがうれしかったです。サインを書く手は少し忙しかったですが、それもうれしい悲鳴でした。
藤井六冠をはじめ、人気棋士も勢ぞろいで、イベントも盛りだくさん。まさに“超豪華な将棋まつり”という印象でした。会場のあちらこちらで楽しそうな声が聞こえてきて、将棋会館がこんなににぎわうのかと、ちょっと感動するくらいでした。しかも、来場された皆さんのマナーがとても素晴らしく、会場全体に気持ちのいい空気が流れていたのも印象的でした。おかげで、にぎやかでありながらも温かく、心地よいイベントになったように思います。来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。
開催前は不安もありましたが、全体としては大成功と言っていい内容だったのではないかと思います。何より、将棋連盟のスタッフの皆さんが本当に心強く、支えていただきました。イベントは、表に出る人だけでは成り立たないのだと、あらためて実感しました。
また来年も、こんな楽しい場ができたらいいなと思います。 棋士総会のほうは皆さんをお招きするわけにはいきませんが(笑)、その代わり、おそらく来年も開催されるであろう将棋フェスには、ぜひ遊びにいらしてください!


詰将棋 前回の問題と回答
最後に詰将棋を出題します。まず前回詰将棋の回答です。
【前回の問題】

【回答】
▲2一角成△同竜▲4二金まで3手詰

【解説】
4三の地点に逃げさない▲2一角成が好手。どう応じても金打ちまでの3手詰となります。
詰将棋
5手詰です。両王手を狙ってください。
